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2019.02.04

学会参加

H31.2.1-みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された第42回日本眼科手術学会に参加しました。

今回は小児眼瞼疾患「霰粒腫」と白内障手術の講演をおもに拝聴しました。「霰粒腫」はいわゆる”ものもらい”とよばれるもので、小児の場合、点眼や軟膏で様子をみることが多いのですが、下まぶたの外側にできる霰粒腫で、皮膚が赤く腫れ薄くなっていて、かつその境界がはっきりしているものは、点眼、軟膏で治療しても瘢痕が残ることが多く、積極的に切開などの手術をおこなった方が良いとのことでした。

白内障手術関係では、保険診療内で使うことができる多焦点眼内レンズが4月に発売予定で、遠方から手元70cmくらいまではメガネ無しで見ることができるとのことです。当院でも4月から患者さまのライフスタイルを考慮して、その適応があれば積極的に導入していく予定です。

2018.10.20

視覚障害の認定基準が見直し

平成30年7月1日から視覚障害の身体障害者手帳の認定基準が改正されました。先の臨床眼科学会でも障害認定の新基準について活発に議論が交わされていました。

視覚障害は視力と視野の障害程度で等級が決まりますが、今回の改定で視力に関しては、両目ではなく良い方の目の視力で認定し、より日常生活に即した基準となったこと、視野に関しては真ん中が見にくくなる中心暗点も考慮に入れて認定されることなどが主な見直しのポイントです。

当院でも開院以来、ロービジョンの方に身体障害者手帳の申請をおこなってきましたが、旧基準では手帳の認定基準を満たさなかった方が新基準では手帳の交付を受けられる5級の適応となった方や、旧基準で視野障害が5級だった方が新基準では2級に等級upする方もおられ、今後も適宜身体障害者手帳の適応と考えられる方には手帳の申請をおこなっていく予定です。

2018.10.14

学会参加

H30.10.11-有楽町の東京国際フォーラムで開催された第72回日本臨床眼科学会に参加しました。

今年も近視関係の講演を主に拝聴してきました。強度近視は日本で失明原因第五位、中国では第二位と非常に患者数が増え、重症化する方も増えている疾患です。日本でも年々近視の子供は増えておりますが、小児の近視の進行予防には「1日2時間の外遊び」が有効で、従来近視の進行には両親が近視などの遺伝因子とゲームやスマホなどの近業作業による環境因子が原因と言われてきましたが、最近の報告ではバイオレット光を含む太陽光に1日2時間当たって屋外活動を行うことで、両親とも近視の子でも近視の進行が抑制されると言われています。つまり2時間スマホでゲームをしても、その後2時間外遊びで太陽光を浴びたら近視の進行は相殺されるということになります。ゲームをやらないことに越したことはありませんが、これからは「ゲームばかりやらないで。」と子供を叱る代わりに、「ゲームやってもいいけど、日中2時間は外で遊びなさい」と言ったほうが良いかもしれません。ただ外遊びの際にメガネをかけているとメガネをかけていない子の約30%しかバイオレット光が当たらないようで、すでに近視でメガネをかけている子は6時間外遊びとしないとメガネなしの子と同等の効果が得られないと言われています。そこで近視でメガネをかけている子では、夜にコンタクトレンズを装用して、日中は裸眼で過ごせるオルソケラトロジー(ナイトレンズ)を使うと、日中の学校生活も裸眼で過ごせるので、外遊びでバイオレット光に十分に当たることができます。また従来の眼鏡はバイオレット光を遮ってしまうため、バイオレット光を透過させるメガネの開発も進んでおり、近視進行予防にはまだまだ新しい治療やツールが出てくる可能性があると感じました。

 

2018.07.25

施設見学

2018年7月25日に与野にある「介護すまいる館」で福祉用具の見学に行ってきました。眼科の検査時に足置きが邪魔にならないよう足置きが収納できる車椅子、車椅子から他の場所に移動する際に使用するスライディングボード、難聴の方が音を聞き取りやすくする助聴器など、眼科でも日常診療で使うと便利な福祉用具が多々ありました。福祉用具のレンタルや購入をご希望の方は区市町村に申請の上、要介護認定を受けると車椅子などは要介護2以上で、歩行器などは要支援1以上の方で自己負担1割でレンタルが可能とのことです。介護すまいる館では福祉用具の展示のほか、福祉サービスの相談もできますのでお問い合わせ頂ければと思います。

「介護すまいる館」 

〒330-8529 さいたま市浦和区針ヶ谷4-2-65 彩の国すこやかプラザ1階

TEL:048-822-1195

ホームページ:http://www.fukushi-saitama.or.jp/

足置きが収納できる車椅子

スライディングボード

助聴器

 

 

2018.05.13

研修会参加

2018年5月13日に視覚障害者総合福祉施設、京都ライトハウスで開催された第1回京都ロービジョンネットワーク研修会に参加しました。生憎の雨ではありましたが、医師や視能訓練士、看護師などのコメディカルの方を含め100名近くの方が参加されていました。
講演を拝聴して、今まで当院では来院された日常生活に不自由を感じている視覚障害者(ロービジョン)の方に対しては障害者手帳の申請、視覚補助具の紹介などを行なってきましたが、その先の「福祉との間の橋渡し」も今後は考えていく必要があると感じました。またロービジョン当事者の方の講演も拝聴し、刻々と変わる病状の中でその状況に合わせて補助具を調整し、眼科医だけでなく様々な支援団体の方と協力して就労されていることなど、患者さんの声を聞くことができたことは非常に勉強になりました。眼だけではなくその方の背景にまで配慮したロービジョンケアを行なっている眼科医やコメディカル、支援団体の方がいることを知り、木を見て森を見ずな自分を変えていかないといけないと痛感しました。

2018.04.05

開院2周年のご挨拶

 2018年4月5日に開院2周年を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様のご支援とご理解があったからこそと感謝しております。この1年、皆様から励ましのお言葉や感謝のお言葉、時にお叱りのお言葉などたくさん頂きました。そのお言葉を謙虚に受け止め、地域の皆様からより一層信頼していただけるクリニックを目指し、職員一同精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。

 

 

2018.01.28

学会・研修会参加

週末は代診にて大変ご迷惑をおかけしました。H30.1.25-1.28まで京都の国立京都国際会館で開催された第41回日本眼科手術学会とH30.1.28に浦和で開催されたH29年度第3回埼玉県難病指定医等研修に参加しました。

京都での学会は手術学会ではありましたが、小児の先天性鼻涙管閉塞は生後6か月で80%以上が、眼瞼内反(逆さまつげ)は6歳までに90%が自然治癒することもあると講演されており、保存的に経過をみつつ手術適応になる症例を見極めることが大切だと感じました。

難病指定医等研修は主に潰瘍性大腸炎(UC)、全身性エリテマトーデス(SLE)など内科疾患が講演の中心でした。UCは消化器疾患ではありますが、虹彩炎(茶目の炎症)など目にも症状がでることもあり、またSLEでも網膜症による視力障害がみられることがあり、最近治療として使われるようになったヒドロキシクロロキンでは副作用に網膜障害などがあり、これらの疾患で難病指定を行う際には眼科も内科の先生と連携を取っていくことが重要と考えられました。

 

第41回日本眼科手術学会

 

 

 

 

 

 

 

<H29年度 第3回埼玉県難病指定医等研修

 

2018.01.01

2018年 新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。2016年4月の開院以来、温かいお言葉だけでなく、厳しいお言葉もたくさん頂きましたが、地域の皆様に支えられ二回目の新年を迎えることができました。本年もご来院頂いた方に感謝をし、安心しておかかり頂けるクリニックになりますよう診療をおこなって参ります。年始の診療は1月5日(金曜)の朝から開始となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017.12.20

おむつ台を設置しました

トイレにオムツ台を設置して欲しいとご要望がありましたので、本日待合室のトイレにオムツ台を設置致しました。ご使用になれるのは2歳までのお子様となります。気をつけてご使用下さい。

 

2017.12.01

当院二階に訪問歯科クリニックが開院

本日H29.12.1 当院二階に「三郷の杜デンタルクリニック」が開院しました。訪問診療がメインで、院内と同じ環境で診療を行えるだけでなく、鼻から内視鏡を入れて飲み込みの状態を観察したり、ポータブルのレントゲン機器で顎全体の撮影も行い診療が可能とのことです。また、完全予約制となりますが、外来診療もおこなっております。詳しくは下記にお問い合わせ下さい。

当院でも訪問診療をおこなっていますので、歯科と協力して訪問診療の質の向上に努めていきたいと考えています。

三郷の杜デンタルクリニック

〒341-0038 三郷市中央2-2-21 2階

TEL:048-933-9710

FAX:048-933-9760

 

院内診察室

 

 

 

 

訪問診療用機器

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